
とにかくここから勝ち続ければ
クラブワールドカップでレアルと戦う可能性もあるわけで
モチベーションの高い好ゲームを期待したい
個人的な注目選手は
たまにバレージばりの読みを連発する永木
詳細は以下から。
■JリーグCS、年間優勝を懸けた決勝戦・鹿島対浦和の見どころは?
川崎フロンターレとのチャンピオンシップ準決勝を制した鹿島アントラーズの完璧な試合運びは、浦和レッズの選手たちの目には、どのように映っただろうか。
J1王者を決めるチャンピオンシップ決勝が11月29日と12月3日に行われる。第1戦はファーストステージ優勝の鹿島のホームゲーム。第2戦はセカンドステージ覇者で、年間勝点1位の浦和のホームで開催される。
準決勝突破で勢いづく鹿島にとって大きいのは、負傷で離脱していた柴崎岳が復帰したことだ。小笠原満男と永木亮太のダブルボランチが盤石のため、先発起用されるなら2列目が見込まれる。ベンチスタートになったとしても、流れを読め、ここ一番でゴールも奪える柴崎の存在は、鹿島にとって心強く、浦和にとって厄介なのは間違いない。
決勝で待ち受ける浦和は今月12日の川崎との天皇杯4回戦以降、公式戦から約3週間遠ざかっているのが気がかりな点ではあるが、流通経済大、明治大との練習試合で調整を続けてきた。大きなケガ人もなく、ベストメンバーで臨むことができそうだ。
これまで“勝負弱い”イメージがつきまとう浦和だが、それも過去のものになりつつある。今季はルヴァンカップで戴冠すると、川崎とのデッドヒートを制し、セカンドステージ、年間1位を掴み取った。いよいよ勝者のメンタリティを身につけてきた。
興味深いのは、この両チーム、今季の対戦成績は1勝1敗の五分だが、いずれもアウェーチームが勝利している点だ。しかも、前半はホームチームが圧倒的に優位にゲームを進めていたにもかかわらず、アウェーチームが主導権を握り返しているのだ。
浦和ホームで行われたファーストステージ第15節は、耐えるばかりだった鹿島が後半開始直後からハイプレスを敢行して流れを一変させると、宇賀神友弥のミスパスからロングカウンターを発動し、最後は柴崎の絶妙なクロスから金崎夢生が仕留めた。
その後、杉本太郎、鈴木優磨、永木を投入して逃げ切りを図った鹿島は、鈴木がPKからダメ押しゴールを奪う盤石の試合運び。相手のミスを見逃さない狡猾さの一方で、浦和のコントロールタワー、柏木陽介を封じ込めたのも勝因だった。
セカンドステージ第5節の対戦では、その柏木が勝負のカギを握った。
60分に土居聖真のゴールで鹿島が先制したが、その直前にボランチから右トップ下にポジションを移していた柏木がその後、輝きを放つ。“走るファンタジスタ”の異名のとおり、サイドに流れてマークを振り切り、鹿島のサイドバックの背後を突けば、果敢なチェイスで浦和に勢いを取り戻させるのだ。
今回の決戦でも、注目選手には柏木を挙げたい。
11月シリーズでは日本代表から落選し、12日の天皇杯4回戦でも自ら認める低パフォーマンスで途中交代。チームも敗れ、三冠の目標が潰えてしまった。そこから約3週間で、どう立て直してくるのか。起用ポジションとともに注目したい。
今回の決勝も、昨年と同じく、延長戦やPK戦は行われない。2試合を終えた時点で勝利数の多いチームの優勝となり、勝利数が同じ場合は、①2試合の得失点差、②2試合におけるアウェーゴール数、③年間1位のチーム、の順で優勝チームが決定する。
ポイントになるのは、②のアウェーゴール数だ。2試合合計スコアが同点の場合、アウェーゴール数を多く奪ったチームの優勝となる。
昨季のチャンピオンシップは、このアウェーゴールが勝負のアヤになった。
ガンバ大阪のホームで行われたサンフレッチェ広島との第1戦は、2−2の同点でロスタイムに入っていた。アウェーゴールを2点も与えた上での引き分けは、G大阪にとって大きなデメリット。逆転を狙って焦った今野泰幸のスローインが広島に渡り、逆転ゴールに繋がったのだ。
2試合とも勝利するのが理想だが、第1戦のゲーム終盤は、スコアによって生じる駆け引きや試合運びの変化も見逃せない。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161129-00000002-goal-socc