
後半アディショナルタイム
相手のゴール前まで駆け上がって決勝ゴールを決めるCB
最高じゃないか
動画は以下から。
◆尚志が王座奪還 福島県高校サッカー、土壇場でアンリ決勝弾 第100回全国高校サッカー選手権県大会2次大会は7日、郡山市の西部サッカー場で決勝が行われ、第1シードの尚志が前回覇者の学法石川を2―1で破り、2年ぶり12度目の優勝を飾った。尚志は12月28日に国立競技場(東京)で開幕する全国大会に本県代表として出場する。組み合わせ抽選会は今月15日にオンラインで開かれる。
守りの要が攻撃でも輝いた。U―22(22歳以下)日本代表の尚志のDFチェイス・アンリ(3年)は土壇場で決勝ゴールを決め、全国大会への扉をこじ開けた。
見せ場は後半ロスタイムにやってきた。後半33分に同点に追い付かれ、学法石川に攻め込まれる時間帯が続いていたが「気持ちは冷静だった」とアンリ。相手のコーナーキックを防ぎ、MF草野太貴(3年)が右サイドから相手陣内へカウンターを仕掛けると、アンリも前線へ駆け上がった。
「誰もいなかったから自信を持って前に行った。前線にいた仲間を信じていた」。ゴール前でフリーでボールを受けると左足一閃。ゴールネット右隅にシュートを決め、ベンチの仲間と喜びを分かち合った。
高校に入り、年代別の日本代表に選ばれる中で磨かれてきたのが「判断力」だ。大会直前にはU―23アジア・カップ予選にも出場。「世界と戦う中で学んだ試合の流れと展開を読むスピードがこの試合で生かされた」と胸を張った。
「目標は全国制覇。無失点で抑えて味方のミスもカバーしていきたい」。注目選手に挙がるアンリが全国大会で大物ぶりを発揮する。