関塚隆監督(52)が率いる磐田が、今季初の逆転勝利で7試合ぶりの白星を手に入れた。リードされて折り返した後半23分、エース前田に代わって投入されたFW金園英学(24)が同点弾。ロスタイムに途中出場のFW山崎亮平(24)がCKから逆転弾を決めた。采配がずばり的中し、関塚体制初勝利。4月27日の湘南戦以来の「勝ち点3」で、17位から16位へ1つ順位を上げた。
いいサッカーをしているのに勝ちきれない-。負のスパイラルを断ち切るために、どうしても勝ちたい相手だった。新潟の柳下正明監督(53)は磐田の元指揮官。昨季、磐田は25節までリーグ4位と躍進していたが、9月22日の26節、ホームで新潟に引き分けてから失速。そこから2分け6敗と8戦勝ちなしの泥沼にはまり、最終的に12位に順位を落とした。この「勝てない流れ」は今季も続いて17位に低迷。関塚監督が就任した今、嫌な流れを変える絶好の機会だった。
磐田は開始直後からDF駒野友一(31)がシュートを放つなど、積極的に攻めて出た。FW前田遼一(31)が前線で起点になり、MF山田大記(24)と松浦拓弥(24)のコンビが新潟の最終ラインを崩しにかかった。チャンスは作るがゴール前に複数が走り込む迫力ある攻撃は見られず、決定機で決めきれない。逆に新潟に前半27分、FKから先制点を決められてリードを許した。
前半を0-1で折り返し、関塚監督はハーフタイムに「コンビと3人目を使って攻撃すること。クロスの時、相手の前に入っていくこと」と指示。後半15分にはエース前田を下げ、裏への飛び出しが得意なFW金園を投入し、新潟の堅守を崩しにいった。
関塚采配は的中した。23分、その金園がMF松浦のクロスを左足で押し込み同点。ロスタイムには途中出場の山崎がCKからこぼれ球を押し込み逆転した。山崎は「たまたま、ボールが来て入って良かった」と振り返り「勝たないと行けない状況で『勝ち点3』が取れてよかった」と笑顔だった。湘南が敗れたため16位に浮上。山崎は「まだまだ下の順位だけど勝つしかない」。次戦で連勝を目指し、昨季から続く「負のスパイラル」をきれいに断ち切る。http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp1-20130711-1155579.html
▼磐田スタメン

▽J1 15節 ヤマハ
ジュビロ磐田 2-1 アルビレックス新潟
▽得点者
【新】川又(27分)
【磐】金園(68分) 山崎(91分+)
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