中山雅史、引退

遠く遠く歩んだ日々よ　振り返ると涙するのはなぜ？


　元日本代表ＦＷで、Ｊ１最多の通算１５７ゴールを挙げた中山雅史（４５）＝札幌＝が４日、札幌市内のホテルで記者会見し、今季限りでの現役引退を表明した。多くの報道陣を前に、深々と一礼し「私、中山雅史は今シーズンをもちまして、第一線を退くことを決めました」と普段通りにはつらつと話した。

　近年は両膝のけがなどに苦しんだ。リハビリを続けて痛みは以前に比べて、治まってきたそうだが「プレーする上で一歩が出ないとか、ターンができないとか感じながら、この１年を過ごしてきた。勝負するステージに立てないものを感じた」と引退を決断した理由を挙げた。今後の予定は未定ながら、指導者資格の取得を視野に入れているという。

　「ゴン」の愛称で親しまれたストライカーで、日本代表としてＷ杯は１９９８年フランス、２００２年日韓の２大会に出場し、９８年には日本のＷ杯初ゴールをマーク。Ｊリーグでは磐田時代の９８年に最優秀選手賞を受賞し、得点王にも２度輝いた。１０年から札幌でプレーし、ことし１１月には４５歳２か月１日のＪ１最年長出場を記録した。

　近年は２０１０年に手術した両膝の状態が思わしくないことから決断した。
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20121204-OHT1T00153.htm


◆中山引退・談話

◇ゴールありがとう
　岡田武史・元日本代表監督　ワールドカップ（Ｗ杯）フランス大会では、骨を折りながらもゴールを決めてくれてありがとう。こんなに長く現役を続けるとは思っていなかった。長い間お疲れさま。
◇今はいないタイプ
　杉山隆一氏（磐田の前身ヤマハ発動機の恩師）　あの年までよくやったと思う。テクニックはあまりないけれど、ガッツあふれるファイターだった。今はあまりいないタイプの選手だった。
◇財産残した
　広島・森保一監督（日本代表でチームメート）　プレーでもピッチ以外でも、サッカー界を盛り上げ引っ張ってくれたことを、サッカー人としてうれしく思う。いろいろな財産をサッカー界に残した。
◇心から敬意と感謝
　大仁邦弥日本サッカー協会会長　ゴンちゃんの思い出と言えば、Ｗ杯フランス大会のジャマイカ戦で決めた日本初ゴール。引退は残念だが、４５歳まで現役でひたすら日本サッカーのために頑張ってくれた。心からの敬意と感謝を表したい。
◇ずっと憧れの存在
　名波浩氏（磐田、日本代表でともにプレー）　地元が一緒で、小学生のときに中山さんの藤枝東が全国高校選手権に出場して、バスに乗って応援に行った。当時からずっと憧れの存在。サッカーへの探求心、向上心の塊で、点を取るため、勝つためにどうするかばかり考えている人だった。けがが多く、治療していた姿も印象深い。
◇ゆっくり休んで
　横浜Ｃ・山口素弘監督（フランスＷ杯でともにプレー）　本当に、本当にお疲れさまでした。持ち前の気力と、３０歳を過ぎてからの技術の進歩は頭が下がります。まずはゆっくり休んで、またともにサッカー界を盛り上げていきましょう。
http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2012120401122


◆カズは現役続行を明言、盟友ゴン引退に涙
◆中山雅史選手引退会見全文（12.12.04）


▼4試合連続ハットトリックでギネス記録



▼ワールドカップでの日本人初ゴール



▼明日へ



本当にお疲れ様
あんたはやっぱ俺の中ではいつまでもヒーローだわ